ミャンマー(ヤンゴン)日本語学校・介護学校現地視察ツアー記(前)
2020年2月19日(水)~22日(土)の日程で、特定技能「介護」人材の招へい準備のため、ミャンマー(ヤンゴン)に視察ツアーに行ってきました。その視察の様子をお伝えします。
<ミャンマー概要>
まずはミャンマーという国はどんなところか、ざっとご説明します。
※ミャンマーとは正式には、ミャンマー連邦共和国。東南アジアのインドシナ半島に西部に位置する共和制国家。
独立した1948年から1989年までの国名はビルマ連邦、通称はビルマ。
面積:68万㎢
首都:ネピドー※2006年にヤンゴンから遷都
人口:5447万人/二大都市であるヤンゴン800万人、マンダレー800万人
平均年齢:28歳 ※ある調査では、日本の平均年齢は47.7歳といわれているようです
民族:ビルマ族68%、シャン族9%、カレン族、カチン族など135の民族
言語:公用語は、ビルマ語
時差:日本のマイナス2時間30分※日本のAM9時は、AM6時30分
移動時間:直行便で、成田⇒ヤンゴン約8時間、ヤンゴン⇒成田約6時間
宗教:仏教88%、キリスト教6%、イスラム教4%
通貨:チャット(Ksと表記される) 1円=約12Ks
賃金:最低賃金 日給約4800Ks(約380円)
教育:小学校5年、中学校4年、高等学校2年
<1日目~2日目>
1日目は、ANA0813便ヤンゴン国際空港に16時25分到着のため移動で終了。2日目から視察となります。
今回は、5件の学校にご協力頂いて視察をしています。
〇1件目:日本語職業学校
さて、まず1件目です。
市内のホテルを9時に出発。この日の朝、市内で大きな火事があったため、いつも以上の大渋滞。
20キロほどの距離が1時間30分ほどかかりましたが、郊外にある介護学校に無事到着。
こちらには、日本人の介護福祉士の先生が常駐して、日本語で介護の授業が行われていました
代表して3人に質問をしましたが、その内の1人は、日本で1年間介護職の技能実習生として来日経験があり、
今回の特定技能制度で再度日本に行きたい、と元気に話してくれました。
見学を終えたのがお昼前だったので、食堂にてランチのおかずを撮影させてもらいました。
綺麗な外観の学校。
日本語の授業の様子。挨拶など基本的な会話を学んでいます。
ランチのおかず。写真の色がいまいちですが、
シンプルで美味しそうでした。
〇2件目:技能実習生の送り出し機関
つづいて2件目です。
こちらは、7年ほど前から技能実習生の送り出し機関として歴史のある学校です。介護職はこれから着手予定とのことですが、製造や建設などのべ700人ほどの実習生が日本で活躍しているようです。
本部で通訳として働く女性は、技能実習から帰国後現職に。なんと技能実習時代にN2を取得するなど勉強熱心。こちらの学校は、キャリア形成に力を入れているようで、帰国後関連会社で勤務する実習生も多いようです。
授業の様子。みんな熱心でした。
卒業生からの写真。日本での楽しそうな生活の様子がうかがえます。
ユニフォームや制服を着ていきいきした卒業生の写真が
たくさん掲示されていました。
<3日目>
〇3件目:日本語学校・介護学校
3件目は、翌日午前中に訪問させてもらいました。
こちらも市内から約1時間のところにある日本語学校と介護学校です。
学校の代表は、ミャンマーから日本へ留学し、卒業後は日系企業に就職していたほど親日の方です。
なんと、日本人の奥様が看護師経験をお持ちで、介護学校の授業は奥様が担当されています。
2015年に日本語学校を設立、特定技能制度が施行されてから送り出し機関に登録のため、今後目覚ましく成長されると思います。
学校が入っているビルの外観
日本語授業の様子。
日本語で自己紹介をしています。
フレッシュ感あふれる生徒さんたち。
〇4件目:日本語学校・幼小中高校
つづいて4件目は、幼稚園のプレスクールから小中高校のインターナショナルスクールも運営され、
ミャンマー国内で教育・福祉・医療の3部門で社会貢献されている企業様です。
幼小中高校の敷地内に日本語教室があり、学ぶための環境がすべて整っている印象です。
すれちがう生徒さんは、みなさん姿勢もよく元気にあいさつをしてくれて、教育は徹底されている印象です。
生徒の親御さんも安心してお任せできるだろうと思いました。
通学バスがずらり。規模の大きな学校でした。
両側に教室があります。長いですね。
教室の中です。皆さん真剣に取り組んでいます。
〇5件目:介護学校
今回ご協力いただきました最後となる5件目は、市内中心部にとても素敵な自社ビルをお持ちの学校です。
ビル1階のオープンオフィススペースには、総務・人事・マーケティング等々様々なセクションの
スタッフさんが勤務しており正直圧倒されます。
2階から上の階には、カリキュラム毎にクラス分けされており、みなさん一生懸命勉強されています。
介護クラスには、介護福祉士の先生が常駐し、学校にいる間に初任者研修合格まで教育して頂けるようです。
学校のビルの外観。市内中心部にありとてもきれいなビルです。
介護、日本語など、カリキュラムごとに教室が分かれて
授業がおこなわれています。
介護の授業の様子。
真剣に実践に取り組んでいる様子が印象的でした。
<視察を終えて>
今回ミャンマーを代表する5つの学校にご協力いただき、見学をさせて頂きました。
いずれも学校も教育に熱心な先生と素直に日本語や日本の文化を学ぶ生徒さんの姿勢が印象的でした。
そのイキイキした雰囲気とキラキラした目をした生徒さんは、介護施設のスタッフさんや入居者の方にも
喜んで受け入れてもらえるだろうと感じました。
日本で介護士として就業したいと思っているキラキラの生徒さんと、人材不足で悩んでいる介護事業様の
懸け橋に一人でも、1社でも多くのお役に立てるようがんばりたいと改めて強く感じました。
(記:木山)
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