ミャンマー(ヤンゴン)日本語学校・介護学校現地視察ツアー記(後)

ツアー記前半 では、5つの日本語学校(併設の介護学校含む)視察の状況をお伝えしましたが、今回は観光や食事など、ヤンゴンの街の状況を報告します。

 

<ミャンマー到着・移動&宿泊>

フライトは全日空0813便(直行便)で、成田空港午前11時00分に出発し、ヤンゴンを目指しました。

日本とミャンマーの時差は、マイナス2時間30分。

日本の午前11時はミャンマー時間で朝の8時30分となり、フライト時間は約7時間30分。

 

到着前の機内アナウンスでは、「本日の気温は摂氏35度」。気温差20度のヤンゴンに16時に到着しました。

※ミャンマーの気候は、暑季(2月中旬~5月中旬)・雨季(5月中旬~10月中旬)・乾季(10月中旬~2月中旬)

の3つに分かれているようで、訪問するには一番いいタイミングだったようです。

 

ヤンゴンに到着後は、「Grab」というタクシー配車アプリを活用して、ホテルへ向かいます。

ご存知の方には説明いらずですが、わずらわしい料金交渉や訪問場所を伝える必要もなく、現地へ運んでもらえます。

 

ホテル到着後は、ヤンゴンで人材サービスの責任者をしている方と、「ミャンマーの表参道」と言われる(?)

ボヤニュッラン通りにある駐在員や出張者に有名な和食居酒屋に行きました。なぜか、ヤンゴン到着初日の夜から、日本食を頂くことになりました。(笑)

※初日バタバタだったため、お店の写真ありません、、、。

 

宿泊はダウンタウン51通りに面した「ホテル51」。昔のハリウッド映画に出てきそうな佇まい。

日本人オーナーらしく、ホテル内は日本語表記が沢山あり、日本人には安心のホテルです。

 

ホテル51の外観

 

ホテルの窓から。真下には、市場のテントが並び、

遠くには金色に光った寺院が見えるロケーション

 

<ヤンゴンのレストラン>

ミャンマー人のソウルフード「モヒンガー」

今回、5つの学校を視察して、生徒さんたちへ「好きな食べ物はなんですか?」と質問したところ、

約10人の生徒さんが全員、「モヒンガー」と答えてくれました。

これは是非滞在中に一度は食したい、と思って、日本経験豊富なミャンマー人の方に依頼したところ、

欧米を中心とした外国人に人気のミャンマーレストラン「Rangoon Tea House」を紹介して頂き、最終日のランチで訪問しました。観光客向けのレストランで、メニューもすべて英語表記。スタッフさんも全員英語が話せるようです。

中2階のあるお洒落な店内で、値段は少々張りますがとても美味しくいただきました。

 

最初にいただいたのが「モヒンガー Mohinga」。白い米粉の麺を温かい魚介系のスープにつけて食べる、つけ麺のようなものをいただきました。外国人向けにアレンジされているようで、とても美味しかったです。

ミャンマー人のソウルフード「モヒンガー」。

ちょっと分かりにくいですが、どんぶりの横にある白い麺を

スープにつけて食します。

 

店内の様子。外国人観光客が多いです。

 

そのほか、ミャンマー人の方おすすめのアジア料理もいただきました。

こちらはモッレンマヤー(Mote Lin Ma Yar)。

タコ焼きに似ていますが、

豆やウズラの卵が上にのっています。

トリュフのトッピングもおいしかったです。

 

タイ米、サフラン、シナモン、レーズン、カシューナッツなどが

入ったビリヤニ(炊き込みご飯のようなもの)

今回いただいたのはマトンのすね肉が入っていました。

 

中から出てきたマトンはこんな感じです。

かなりのボリューム。

 

ミャンマー名物といわれるココナッツ・ヌードル。

ココナッツのスープが意外にあっさり味で日本人好み。

 

全体的に観光客向けに食べやすくアレンジしている感じはありますが、

どれも美味しくてとても満足でした。

この後は、ランダムにヤンゴンの街を紹介します。

 

<ヤンゴンの街の様子>

ミャンマー仏教の総本山「シュエダゴン・パゴダ」

視察ツアー記(前)で紹介の通り、ミャンマー人の約9割が仏教徒で信仰心が大変強く、「来世で幸せに生まれ変われるように、現世で徳を積む」ことを最も大事に生活しているようです。

また、街には大小様々パコダ(仏塔)や寺院があり、数千以上あるといわれているそうです。

そんな環境の中、ヤンゴン市内北部にありミャンマー仏教の総本山として一年中参拝者たちでにぎわっているのが「シュエダゴン・パゴダ」(写真)です。数々の煌びやかな建造物や仏像など一見の価値あり。

ミャンマーを訪れる際には、事前に歴史的な背景を学んだうえで、是非立ち寄ってみてください。

 

人気の観光地シュエダゴン・パゴダ。

多くの人でにぎわっています。

 

 

仏像がいくつも並んでいます。

一番前には寝仏(涅槃仏)があります。

 

ヤンゴン市内風景

帰国日の午前中がフリーだったため、ホテルから周辺を歩いてみました。

2、3分歩くと、なんと「山口木材」と書かれたトラックが。こんなところに、材木店?と周りを見渡すも気配なし。

それもそのはず、年式の古い車のほとんどは中古車として日本から輸入されていて、外装はそのまま、ということが多いようです。〇〇建設や〇〇自動車といった日本の中古車も見つけることができました。

 

「〇〇木材」と書かれた中古トラック

 

そのまま路地を進むと、左右の建物の前に車がギッシリと並んでいます。この日は土曜だったので、休日の付近アパートの住人が駐車しているようです。聞くところによると、ミャンマーには「駐車場の契約」という概念がなく、早い者勝ちらしいです。夜遅くに帰宅して、運が悪いと数ブロック先までいかないと車が止められない、ということも珍しくないようです。

 

ギッシリと駐車された車

 

また、2,3分歩くと今度は、突然寺院が現れてきます。それにしても、ド派手なつくりですね。

突然街中に現れたカラフルな寺院

 

その後、10分ほど歩くと「ボジョーアウンサンラン通り」という6車線道路が出てきます。その通りを数分歩くと、なんと「聖マリア大聖堂」という教会が見えてきました。

この「聖マリア大聖堂」は、1899年に建てられ、1996年には世界遺産に認定されているそうです。

周辺には数多くのパゴダや寺院が多いヤンゴンですが、昔イギリスの統治下だったこともあり、この他にも英国風の教会があり、異文化を味わえるヤンゴンの奥深さを感じます。

 

聖マリア大聖堂。赤レンガの外観はイギリスそのもの。

 

「聖マリア聖堂」から10分ほど歩くと、右側に「ボージョーアウンサン市場」というローカルマーケットが

現れてきました。「パヤーランブーダー」駅近くのとても賑やかな場所です

ミャンマー最大級のマーケットで、敷地内には1800以上のショップが立ち並び、雑貨・民芸品・衣料品・宝飾品など生鮮食品以外は何でも扱っているので、観光のメインの一つとなっているようです。

 

ミャンマー最大級のマーケットのボージョーアウンサン市場

 

27、8度の暑さの中、2時間ほど散歩しホテルに戻る途中、のども渇いたので近くのコンビニに立ち寄りました。500mlのコーラ(400チャット/約33円)とシュガーコーンのアイス(600チャット/約50円)を購入。日本に比べると物価の安さに気づきますね。立ち寄ったのは、「STOP」マート。

 

「STOP」マート。日本のコンビニのようなお店です。

 

<余談>

シュエダゴン・パゴダの夜景が見えるルーフトップバー「スカイバー」

シュエダゴン・パゴダの夜景が見えるバーは、ヤンゴンにいくつかあるようですが、

そのうちの一つ、「スカイバー」に行ってみました。

 

バーから見える遠くに黄金に光り輝く

神々しいシュエダゴン・パゴダ

 

ヤンゴンにもこんなお洒落なバーがあるんですね。

 

ハイボールもヤンゴンではこのようなセットに。

丸い大きな氷と「香港から直輸入した」とオーナーが胸を張るウィスキー。

ソーダはミャンマーのものでした。

 

視察の合間をぬっての観光だったのであまりご紹介できませんでしたが、ミャンマーには他にも魅力的な観光地がたくさんあるようです。

東南アジアの旅行先としてはタイやベトナムが日本人には根強い人気ですが、親日国でもあるミャンマーに、これから日本人の人気観光地として伸びていく可能性を強く感じました。

 

<ミャンマー滞在を終えて>

2月19日~22日まで4日間にわたって視察を行ってきました。

4年間に1度ヤンゴンには来ていましたが、その時以上に確実に街が活気づき、経済も成長している印象でした。

今回は、5つの学校を視察させて頂きましたが、ミャンマーの人々の根底にある「来世で幸せに生まれ変われるように、現世で徳を積む」といった優しさや温かさ、謙虚さなどを、人財不足で悩む日本の介護現場で生かせてもらえたら、切に思いました。

 

 

 

 

     (記:木山)

 

 

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